寒い季節は、暖かいお布団でぐっすりと寝て一日の疲れをとりたいですよね。
冬の寝室の最適な温度は、一般的に16℃から20℃が理想とされています。
この温度範囲は、体が快適に感じ、質の高い睡眠を得るのに適しているそうです。
お布団の中の温度も大切です。
寒すぎると体が冷えてしまい、体が冷えた状態で寝ると、血行が悪くなり、筋肉がこわばりやすくなります。
一方、暖かすぎると寝汗をかきやすく、寝苦しさを感じることがあります。
体が自然に温まり深い眠りを促進するためには、寝床内の温度はおおよそ33℃前後が最適と言われています。
今回は快眠するための「暖かい掛け布団」についてお話します。
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暖かい掛け布団の素材ごとの特徴
掛け布団は使われている素材によって特徴があります。
中に充填されている中綿の素材から、保温性・通気性・吸湿性などのポイントをチェックしましょう。
羽毛布団の暖かさと特徴
羽毛布団には、あひる(ダック)やガチョウ(グース)といった水鳥たちの羽毛とダウン(柔らかい部分)が使用されています。
羽毛が空気を多く含むので、軽量でありながら非常に暖かいのが特徴です。
吸湿性・放湿性に優れています。
デメリットとしては、価格が高いものが多いことと、動物アレルギーがある人には不向きであることがあげられます。
羽毛のダウンパワーとは?
羽毛布団を選ぶ時のポイントの一つは「ダウンパワー」です。
ダウンパワーとは、羽毛のふくらみを数値化したものです。
JIS L-1903のかさ高性試験方法で測定され、ふとんの中の羽毛と同程度の圧力を掛けた際の、1gあたりの体積(cm3/g)がダウンパワーの数値です。
数値が大きいほど大きくふくらむことを表し、高品質な羽毛となります。
※ これまでの『かさ高』から『ダウンパワー』表記へ変更となりました。
羽毛布団の暖かさの違い
使用される羽毛の重量が同じ場合であっても、羽毛を採取する鳥の種類・産地や品質、ダウンとフェザーの混率などによって違いが出てきます。
このかさ高性の差が、保温性の差となります。
かさ高性、ダウンとフェザーの混合率、洗浄の度合いなどの品質基準により、当店では4つのランクに分類しており、各色ラベルが羽毛布団をお選びになる際の一つの目安となっております。
ダウンパワー 440dp以上
ラベル色 ブラック
羽毛品質 ★★★★★★
ダウンパワー 400dp以上
ラベル色 おうど色
羽毛品質 ★★★★★
ダウンパワー 350dp以上
ラベル色 レッド
羽毛品質 ★★★★
ダウンパワー 300dp以上
ラベル色 グレー
羽毛品質 ★★★
寒冷地で使用される場合や、寒さに敏感な方の場合は高めのダウンパワーの羽毛を選ぶと良いでしょう。
羽毛布団の側生地
羽毛ふとんの良し悪しは、羽毛を包んでいるふとんの側生地の品質によっても決まります。側生地に求められるのは、肌ざわりの柔らかさ、軽さと強さ、通気性の良さ、そして、中の羽毛が飛び出さないための「ダウンプルーフ」と呼ばれる加工です。
羽毛ふとんの側生地は織り目の細かいものほど高級とされます。
この目の細かさ、つまり生地の密度を見分ける目安を「打ち込み本数」といいます。
打ち込み本数が多い程、高級な生地になります。
羊毛布団の特徴と暖かさ
羊毛布団は、天然素材ならではの優れた保温性と通気性を兼ね備えた寝具です。
羊毛の繊維は空気を多く含むため、寒い季節でも体温をしっかりとキープし、快適な暖かさを提供します。
また、湿気を自然に調整し、湿気を吸っても冷えにくいのも特徴です。
デメリットとしては、羽毛布団と比較すると少し重い点と、手入れが必要で洗濯やメンテナンスに注意が必要な点があげられます。
和布団の特徴と暖かさ
綿(コットン)わたは、吸湿性・保温性に優れ、復元力に富んでいます。
綿は繊維が中空の構造となっており、しかも1本1本の繊維が天然のよじれを持ち、適度な硬さと弾力性を作り出しています。
日干しすることにより、吸収した湿気を放湿するとともに、ふっくらとよみがえり(回復力)、保温性を高めます。
また、品質の良い綿ふとんは、打ち直しによって再生することが可能です。
▲こちらもご参考ください。
合成繊維布団の特徴と暖かさ
合成繊維布団は、軽量で扱いやすく、手入れが簡単な点が特徴です。
一般的にポリエステルやアクリルなどの合成繊維を使用しており、速乾性が高く、洗濯機で気軽に洗える商品も販売されており、清潔に保ちやすいです。
(お持ちのお布団が洗えるかは、お布団についている洗濯表示をご確認ください)
また、アレルギーの原因となるダニやホコリが付きにくいのがメリットです。
暖かさにおいても保温効果の高い中綿を使用したものなどが販売されており、寒い季節でも快適に過ごせます。
コストパフォーマンスも良く、手軽さや便利さを求める方におすすめです。
デメリットとしては、吸湿性が低いことがあげられます。
素材ごとのおすすめの掛け布団
当店でご用意している素材ごとのおすすめの掛け布団をご紹介させていただきます。
羽毛布団 羽毛増量タイプ
シングルサイズの羽毛布団に使われている羽毛の量は、現在(2024年)1.0~1.2kg が主流になっています。
1.0~1.2kg では物足りないと感じていらっしゃる方におすすめしたい充填量「1.4kg」の羽毛布団です。
和掛け布団
メキシコ綿は、繊維がしなやかで大変柔らかく細長いという特徴を持っています。
繊維が長いと切れにくいためホコリが出にくいのも特徴です。
合繊繊維を使った掛け布団
合繊繊維を使った掛け布団は、抗菌・防臭加工を施した綿を使ったものなど様々な特徴のある掛け布団が販売されています。
今回は、「お布団を洗いたい」方のために当店でご用意している「洗える布団」をご紹介します。
洗える掛け布団
洗える布団 Araemax(アラエマックス)(R)シリーズの洗える素材と洗える仕様でお作りしている掛け布団です。
中綿のウォシュロンは、速乾性にも優れています。
丸洗いすることでアレルギーの原因となるホコリなどを洗い流すことができます。
▲洗い方についてこちらもご覧ください。
暖かい布団の選び方について最後に
季節の変わり目は朝晩の気温差が激しい日もあり、体調に注意が必要です。
寝具も早めに準備をしておくと安心です。
掛け布団を選ぶときに一番大切なのはご自分に合った掛け布団を選ぶことです。
掛け布団の重さや暖かさの感じ方は個人差があります。
通気性によっても保温性が変わってきます。
掛け布団と毛布を組み合わせて使用したり、敷布団に暖かい敷パッドをつけて使用してみてはいかがでしょうか?
当店でご用意している敷パッドと毛布をご紹介します。